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『やさしいフォーカシング―自分でできるこころの処方』

やさしいフォーカシング―自分でできるこころの処方
やさしいフォーカシング―自分でできるこころの処方
アン・ワイザー コーネル, Ann Weiser Cornell, 大沢 美枝子, 日笠 摩子

評価 ★★★★☆ 一度は読んでおきたい、素晴らしい本です

「フォーカシング」という言葉は、臨床心理学を学んだことのある人以外には、ほとんどなじみがないと思います。当然、この本のタイトルから興味を惹かれる人も多くはないでしょう。何か難しい技法のように思えるだろうし、日々健康に暮らしている人ならそもそも縁がないと思うはずです。

しかし、実際に読んでみると、フォーカシングは心理学者の扱う専門的な技術というより、人生をよりよく生きるための「生活の知恵」に近いという気がします。今はまだそれほど普及していないようですが、近い将来、もっとくだけた形のものが人々の生活に広くとり入れられ、当たり前のように活用されることになるような気がします。

フォーカシングは、簡単に言えば「やさしい思いやりをもって先入観なしに自分のからだに耳を傾ける」ことです。実際のところ、誰に教えられることもなく、心の中で同じような内面的な対話を行なっている人も多いはずです。フォーカシングは、そうした、人間が本来誰でも備えている内的な対話のプロセスをわかりやすく手順化することで、何らかの事情でそのプロセスがうまく働かなくなってしまった人が、再びそれを取り戻せるようにしたもの、ということもできると思います。

 フォーカシングは、このように、やさしく思いやりを込めて、こころから受けとめてあげる姿勢でからだに耳を傾け、内なる自己があなたに伝えるメッセージを聴いていく独特のプロセスです。からだの内側に貯えられている知恵に敬意を払い、からだを通してあなたに語りかけてくる微妙なレベルの気づきを知るようになるプロセスです。
 からだに耳を傾けることで、洞察、身体のほぐれ、生活の前向きの変化が得られます。あなたは自分のことをもっとよくわかるようになり、もっと快適になり、そして、生活をもっと自分が望むように創造していくよう行動するようになると思います。


言葉で表現すれば、以上のように実に単純なことなのですが、実際にこれを行なうとなると様々な困難があります。本書は全くの初心者でも一人でフォーカシングを進めていくことができるよう、くわしい手順の説明と、よくある疑問への懇切丁寧な回答が用意されています。

また、以前に私が読んだことのあるフォーカシングの入門書よりも、手順が柔軟になっており、何か特別な技術を習得するようなぎこちなさがないので、心理的な抵抗感も少なく、日常生活の中でも応用しやすい感じがします。

これは私の個人的な印象ですが、多くの人がこうした技法を習得するようになれば、各個人の内面的な調和や創造性が得られるだけではなく、対人的にも穏やかに相手を認め合うようになることで、社会全体がもう少し暮らしやすいものになるのではないかと思います。

著者のコーネル氏も指摘しているとおり、フォーカシングだけですべてが解決するわけではありませんが、「生活の知恵」の重要な一部として習得するメリットは大きいと思います。私も少しずつ練習して、その効果を確かめたいと思います。


本の評価基準

 以下の基準を目安に、私の主観で判断しています。

 ★★★★★ 座右の書として、何度も読み返したい本です
 ★★★★☆ 一度は読んでおきたい、素晴らしい本です
 ★★★☆☆ 読むだけの価値はあります
 ★★☆☆☆ よかったら暇な時に読んでみてください
 ★☆☆☆☆ 人によっては得るところがあるかも?
 ☆☆☆☆☆ ここでは紹介しないことにします

at 20:28, 浪人, 本の旅〜魂の旅

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