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身近なニュースをささやかに語る人々

ブログを書きながらいつも思うのは、今この瞬間にも世界中で、何十万、何百万という人々が、同じようにパソコンに向かってブログ記事を書いているんだろうな、ということです。

記事の長さは、ただ一言かもしれないし、数行かもしれないし、何百行もの長さかもしれません。テーマも、天下国家を論じるものや、専門分野に関する話題、身近な人々の近況や自分自身の内面を語るものまで、言葉で表現できるあらゆるジャンルにわたっているはずです。

そんな記事が、毎秒ごとに世界中で量産され、ネット世界にどんどん書き加えられていること、それらが基本的に誰でも読めるようになっていると考えるだけで、世界中で何か途方もない変化が起こっているように思えてきます。

しかし考えてみれば、今まで新聞やテレビなどの大手メディアが扱っていた情報は、取材の手間や費用を考えれば、個人が簡単に集めてこられるようなものではありません。世界全体や国レベルのニュースということになると、それなりにきちんとした情報収集の組織を持っていないと、正確な情報を集めることは難しいでしょう。

そして、そうである以上、大手メディアの役割は今後も大きく、その地位がそう簡単に揺らぐことはないと思います。

大手メディア以外の、ほとんどのブログ作者が書けるのは、ニュースに対し個人的なコメントを加える二次的な記事や、自分が詳しい専門分野の話、身近なコミュニティの出来事や、自分の心の中など、非常にローカルでマイナーな内容です。

今この瞬間に、そういうローカルな場所で起きていることを記事にするという意味では、これらもすべて、一種のニュースには違いないのでしょうが、内容がマイナー、というよりほとんどプライベートすぎるので、多くの人の関心を集めることはないでしょう。

もちろん、一部のタレントや人気ブロガーのブログが注目を集めることはあるでしょうが、残りの9割9分以上は、メジャーな世界に知られることもなく、ほとんど「水面下」で、プライベートな記事を発信し続けることになるのです。

そんなブログが何十万、何百万とあるのだと考えると、人類全体という視点からすれば、何とも無駄なことをしているように見えてしまうのですが、ミクロな視点で見れば、それぞれの「零細ブログ」は、その小さなコミュニティにとっては重要な情報を発信しているのであり、それは大手メディアの情報では置き換えられないものです。

それは「家族新聞」や「町内会報」のようなものです。外部の人には、他愛なくて読むに値しないように見えるかもしれませんが、当事者にとっては大きな意味と感動があるし、身近な他者とのコミュニケーション手段として重要な役割を果たしているのです。

そうしたブログを運営している人は、すべてが「全国区」の人気を得たいと思っているわけではないでしょう。ほとんどの人は、ささやかな自己表現が届く範囲の、身近な人に伝わればそれでいいと考えているはずです。

ネット世界では、不特定多数に向けた情報発信が簡単にできるという建前ですが、発信された情報を見たい人がいなければ、その情報は存在しないのと同じです。非常にマイナーなブログでも、地球の裏側からアクセス可能だし、実際そういうケースも皆無ではないでしょうが、ほとんどの場合、実際にアクセスしてくるのは身近な少数の人だけであり、建前はともかく、そうしたブログは実質的に、その小さなコミュニティの中でしか見えない存在といえるのかもしれません。

そういう意味では、同じブログのシステムを使っていても、メジャー級のブログとマイナーなブログでは、果たしている役割が全く違うということになります。そして、そういうレベルの違うものが、同じ土俵というか、同じ形式で同居しているというのが、ネット世界の面白いところなのかもしれません。

そして私も、そのマイナーなブログを運営する一人です。

ひと昔前なら、趣味で個人的な文章を発表しようとしたら、何の利益にもならない割りにとんでもないお金がかかったはずですが、今は少なくとも、情報の発信だけは無料でできる世の中になりました。

このブログも、とりあえず今のところは、無料という魅力と、記事を書いて公開するという体験の新鮮さのようなものが動機になって、なんとか続いています。

こうして世界中の何十万という人々と共に、「水面下」でささやくような作業を続けることは、果たして、何か新しいものをみんなで生み出すことになるのか、それともやっぱりこれは、水底からブクブクと湧いてくる泡のように虚しい試みにすぎないのか、もう少し時間が経てば、ブログというものの未来が見えてくるのかもしれません。

at 20:58, 浪人, ネットの旅

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