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『日本トンデモ祭―珍祭・奇祭きてれつガイド』

日本トンデモ祭―珍祭・奇祭きてれつガイド
日本トンデモ祭―珍祭・奇祭きてれつガイド
杉岡 幸徳

評価 ★★☆☆☆ よかったら暇な時に読んでみてください

日本の各地には、古くから伝わる奇妙な祭りがいろいろと存在するらしく、たまにTVで取り上げられるのを見たりします。この本は、「奇祭評論家」を自称する杉岡幸徳氏が、祭りとしての長い歴史があるものの、奇妙でほとんど意味不明な「奇祭」だけに的をしぼり、現地に足を運び、実際にその様子を取材したルポです。

これは祭りに関する専門書というより、「変なモノ」好きの人を対象にして、いわゆる「サブカルチャー系」の軽いノリで書かれています。下ネタがひんぱんに出てくるので、拒否反応を示す人もいるかもしれませんが、宮田珠己氏やみうらじゅん氏の本が好きな人なら、まあまあ楽しめると思います。

本書では日本全国の34の祭りが、一応、性の祭、笑の祭、暴の祭、変の祭、獣の祭というカテゴリー別に紹介されていますが、実際には一つ一つの祭りが、枠に収まらない異様な個性を発散しています。

杉岡氏はそれらの祭りの中から、「日本三大奇祭」として、以下の三つを挙げています。
 ・かなまら祭り (神奈川県川崎市、金山神社)
 ・キリスト祭り (青森県新郷村、キリスト公園)
 ・笑い祭り (和歌山県日高川町、丹生神社)

その選定が妥当かどうかについては、読者には異論があるかもしれません。まあ、何をもって「奇祭度」を算出するかというのも、なかなか難しい問題ですが……。

考えてみれば、マスコミが視聴率や商売のために「変なモノ」を取り上げるというのは分からなくもないのですが、「奇祭」そのものが毎年つつがなく続いているというのは実に不思議なことです。祭りを続ける当事者にとっては、金銭的なメリットはほとんどないはずで、純粋に伝統を伝えていくという動機くらいしか思いつきません。

しかし、何のためにやっているのかよく分からないし、自分たちも「何か変」だと感じているけれど、長年の伝統だからそれを守り伝えていく、というのはすごくエネルギーのいることだと思います。

「一般常識」で考える限りでは、実に無駄なことをやっているように見えてしまうのですが、この本を読んでいると、そういう変なことを真面目に続けている人たちが、なぜか羨ましく思えてきます。そして、そういう人達が日本各地に沢山いることを知って、なぜか「日本もまだまだ捨てたものじゃないな」という気さえしてくるのです。

こうした祭りは時代と共に廃れつつあるのかもしれませんが、この世から変なモノが完全になくなったら、実につまらない、息苦しい社会になってしまうと思います。伝統的な「奇祭」を支えている人達にはこれからもますます頑張ってほしいし、我々も新たな「奇祭」を生み出すべく、もっと想像力を働かせる必要があるのかもしれません……。


本の評価基準

 以下の基準を目安に、私の主観で判断しています。

 ★★★★★ 座右の書として、何度も読み返したい本です
 ★★★★☆ 一度は読んでおきたい、素晴らしい本です
 ★★★☆☆ 読むだけの価値はあります
 ★★☆☆☆ よかったら暇な時に読んでみてください
 ★☆☆☆☆ 人によっては得るところがあるかも?
 ☆☆☆☆☆ ここでは紹介しないことにします


at 19:51, 浪人, 本の旅〜日本

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