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中高年バックパッカー続々デビュー!?

ネット上をウロウロしていたら、こんな記事を見つけました。

「団塊が源流 カルチャー再評価<5> 一人気ままに若き『夢』」

乗り合いバスで、ユーラシア大陸横断をしたら−。手元の小銭をかき集めた千九百ドルを元手に、熱情につかれた二十六才の若者が旅に出た。

 団塊世代の沢木耕太郎さん(一九四七年生まれ)が、ノンフィクションの新たな扉を開いた「深夜特急」。バブルに沸き立つ八〇年代後半、この本の刊行で、貧乏旅行に出かける若者が続出した。このとき「自分探し」との言葉が、盛んに使われるようになった。

 「バックパッカーで、一人で海外を旅行したい」。大手広告代理店「博報堂」(港区)エルダービジネス推進室が、団塊世代の男性を対象に、定年後「自分で取り組みたいこと」を尋ねたところ、こんな声が目立った。

 調査では「青春時代に流行したスポーツ」と並び、多かった。同世代の作家によるブームから約二十年遅れ、「バックパッカー」に夢やロマンを求める姿が浮かんだ。

(中略)

 博報堂エルダービジネス推進室の阪本節郎室長は「(一九六〇−七〇年にはやった)『カニ族』のように、団塊世代は、主に国内で、そうした(「深夜特急」のような)旅行を楽しんでいた。自分たちが最初という意識がある」と指摘する。

 六〇年代後半には、五木寛之さんの『青年は荒野をめざす』が、ベストセラーとなった。青年トランペッターが、欧州を放浪する小説だ。「五木さんの作品に影響を受けた団塊は、沢木さんにも共感するものがある」

 旅行業界では、シニア向けに「ワンランク上」の高級志向を狙った企画が多い。しかし、団塊については「経済活動の担い手として、会社にしばられてきた。(退職後は)自由気ままを求めている」(シニアライフアドバイザーの松本すみ子さん)と、一人旅の増加が予測されている。 (後略)

(CHUNICHI WEB PRESS  2007年1月7日)


この記事にもあるように、『深夜特急』を書いた沢木耕太郎氏は、ある意味では団塊の世代のヒーローでもあります。大学卒業後、サラリーマンを一日で辞め、若くしてノンフィクション・ライターとして注目を浴びるようになりますが、再び全てをなげうって、一年以上の長い旅に出ました。

後にその旅を描いた『深夜特急』が大きな注目を集め、それに影響されて多くの若者がバックパッカーとして旅立っていきましたが、考えてみれば、沢木氏と同世代の人々はそのとき社会の中堅として、会社や家族を支えなければならない立場にあったはずです。沢木氏の自由な生き方に触発され、強く影響を受けながらも、気ままな一人旅など果たせぬ夢と、涙をのんで仕事に打ち込んでいた人も多かったかもしれません。

20年、あるいはそれ以上にわたってじっと温めてきた「自由な旅」という夢を、定年とともに実現に移す人がいてもおかしくないし、ある意味ではジーンとくる話です。

冒頭の記事では、「バックパッカー志望」の団塊世代がどのくらいの割合で存在するのか、その具体的な数字には触れていないし、やりたいことと実際の行動はイコールではありませんが、こうした記事が書かれたところからみて、それなりに多くの人々が、定年後にバックパッカー・デビューを果たすのは確実だと思います。

個人的には、私はこれは望ましいことだと感じています。何はともあれ、いろいろな世代の人が自由に旅するのは良いことだと思うからです。

私が旅をしていた頃、日本人のバックパッカーといえば、ほとんどが大学生くらいの年齢の若者たちでした。中高年の旅人や「年金バックパッカー」の人々とも出会いましたが、彼らは圧倒的に少数派でした。

欧米人には、いろいろな世代のバックパッカーがいるのに、日本人の場合は世代がかなり限定されている上に、いつも若者同士で固まっている感じでした。英語が苦手だったりして、どうしてもそうなってしまうのは分からなくもないのですが、いろいろな国や世代の旅人たちと会話できれば、旅の経験がもっと豊かになるのに、と思ったものです。

中高年のバックパッカーが増えれば、少なくとも旅人の年齢構成の幅が広がり、たとえ日本人同士であっても、いろいろな年齢の人が出会えるようになるかもしれません。もっとも、社会で活躍する30代〜50代の層は依然として旅に出る余裕はなさそうで、その年齢層はポッカリと穴が開いたまま、若年層と熟年層という二極分化が生じてしまう可能性もあるのですが、若者のバックパッカーしかいなかった従来の状況よりはずっと面白くなると思うのです。

ドミトリーや汚い安宿、オンボロバスや現地の苛酷な気候、粗末な食事や旅先での病気など、バックパッカー・スタイルの旅には、結構しんどいことも多くあります。若い人ならそういう困難を体力でねじ伏せることも可能ですが、中高年の旅人には辛い部分もあるでしょう。

しかし、若者よりは資金に余裕があるはずなので、昔の無銭旅行みたいに、貧乏旅行に徹する必要も義務もありません。長い人生経験と知恵を駆使すれば、若者以上にメリハリのある、自由な旅を創り出すこともできるのではないでしょうか。あせらず無理せず、長年の夢だった旅を満喫していただきたいと思います。

at 20:18, 浪人, 地上の旅〜旅全般

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miuのブログ, 2007/02/01 3:41 AM

バックパッカー バックパッカーは安価な料金で世界中を個人旅行する人々の総称。バックパックを背負って移動する事が多い事からそう呼ばれる。略して“バッパー”