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ネットカフェ難民

1月29日未明の日本テレビ「NNNドキュメント'07 ネットカフェ難民 漂流する貧困者たち」を見ました。様々な事情で住む場所を追われ、いくつものネットカフェを渡り歩きながら夜をしのぎ、日雇いの派遣で食いつなぐ人々を追ったドキュメンタリーです。

番組で取材を受けていたのは、主に10代の女性と(確か)20代の男性でしたが、これは若い世代だけにみられる現象ではなく、30代以降でも、同じような生活を続けている人が大勢いるようです。

番組に登場していた人物は、日雇いの仕事が終わると、少しでも費用を節約するために寝る寸前まで外で時間をつぶし、1時間100円とか、一晩を定額料金で過ごせる安いネットカフェに入って眠ります。持ち物はバッグに入れて、働いている昼間はコインロッカーに預けています。シャワーを浴びるために設備のよいネットカフェを短時間だけ利用するなどして、身なりは普通の人とあまり変わらないので、街で見かけたとしても、彼らがネットカフェを渡り歩く「難民」であるとは気がつかないかもしれません。

番組の解説によれば、一度日雇いの仕事を続けるようになると、収入は不安定になるし、その賃金では食べて寝るだけの生活で精一杯になり、お金の上でも気持ちの上でも余裕がなくなるため、長期の仕事や正社員、あるいはアパート暮らしという安定した状態になかなか這い上がれないといいます。

日雇いを斡旋する派遣会社に名前でなく登録番号で呼ばれ、朝、指定された場所でワゴン車に拾われ、毎日違う派遣先に送られていく日々。満足に足を伸ばすこともできないネットカフェのイスの上で夜を明かしながら、出口のない毎日をギリギリの状態で生き続ける彼らの姿に、貧困の問題以上の、恐ろしい孤独を感じました。

屋根のあるネットカフェで夜を過ごせる分、野宿よりはマシだという人もいるかもしれません。しかし、彼らの孤独は、野宿以上に彼らを蝕んでいるような気がするのです。毎日のように違う寝場所を求めて漂流し、携帯電話で個別に仕事に呼び出される「ネットカフェ難民」は、都会の人ごみの中に完全に埋没してしまい、それと見分けることが難しいため、こうしたTVの取材を通じてでもない限り、周囲が彼らの苦しみに気づくこともありません。

それはまるで、彼らの一人一人が、私たちから見えない世界に閉じ込められてしまっているかのようです。周りからの助けもなく、誰にも助けを求められず、彼らが一人で人生の重荷をすべて背負い込み、ひっそりと苦しんでいるのかと思うといたたまれなくなりました。

私も社会的には浪人状態なので、彼らを見ていると他人事とは思えません。しかし番組を見ていて、何かそれ以上に心に迫るものがありました。まるで都合のいい労働ロボットか何かのような扱いを受け、深い孤独の中で、先の見えない日々をただひたすら耐えている彼らの姿を見ていると、見かけ上は華やかに洗練され、物質的にも満ち足りているかのような私たちの社会の、実は冷酷な素顔を垣間見たようで、何か体の奥から寒々としてきたのです。

記事 「ネットカフェ難民2」
記事 「ネットカフェ「難民」と言うけれど……」
記事 「ネットカフェ難民3」
記事 「ネットカフェ難民4」
記事 「ネットカフェ難民5」

at 19:30, 浪人, テレビの旅

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昼寝ん坊, 2007/07/10 12:03 PM

今晩もともかく寝ないと
カフェ寝に低反発ウレタン携帯枕”昼寝ん坊”!!










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