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『天涯〈5〉風は踊り星は燃え』

評価 ★★☆☆☆ よかったら暇な時に読んでみてください

沢木耕太郎氏による旅の写真集『天涯』文庫版の5巻目です。

「風は踊り」ではフランス各地、マカオ(中国)、香港(中国)の旅のスナップ写真が、「星は燃え」ではベトナム各地での写真が収められています。

沢木氏による短文は、巻を重ねるごとに、より内省的になっていくような印象を受けます。それは5巻目ともなると、もはや宗教的といってもいいくらいです。もっとも、それは沢木氏の文章が説教臭いという意味ではなく、「旅」という仮のテーマに託して、沢木氏は人間が生きていくということの本質について、さりげなく語ろうとしているのではないかという意味です。

「通過地点 后廚任蓮沢木氏が『深夜特急』の旅に出たきっかけや、TV版『深夜特急』制作の裏話などが語られています。このTV版を制作している最中に、有名な猿岩石の大ブームがあったわけですが、当時は沈黙していた沢木氏が、『深夜特急』のパロディともいえる猿岩石のヒッチハイクの旅について、ここで痛烈な批判をしています。

ただ、私個人としては、猿岩石の旅のあり方に対する沢木氏の批判はごくごく真っ当だと思う一方で、「深夜特急 猿岩石版」とでもいうべきパロディ作品を批判してみても、結局は「のれんに腕押し」でしかないような気がしました。

「進め!電波少年」のスタッフにとって、ロンドンまでのヒッチハイクの旅は、旅そのものを真剣に追求することが目的ではなく、あくまでも貧乏旅行をパロディとして映像化することが目的だったのだと思います。もともと旅というものについての考え方も思い入れも、沢木氏とは大きく隔たっているはずで、せっかくの沢木氏の「熱い」メッセージも、きっと彼らとは噛み合わないのだろうな、という気がしました。

『天涯〈1〉鳥は舞い光は流れ』の紹介記事
『天涯〈2〉水は囁き 月は眠る』の紹介記事
『天涯〈3〉花は揺れ闇は輝き』の紹介記事
『天涯〈4〉砂は誘い塔は叫ぶ』の紹介記事
『天涯〈6〉雲は急ぎ船は漂う』の紹介記事


本の評価基準

 以下の基準を目安に、私の主観で判断しています。

 ★★★★★ 座右の書として、何度も読み返したい本です
 ★★★★☆ 一度は読んでおきたい、素晴らしい本です
 ★★★☆☆ 読むだけの価値はあります
 ★★☆☆☆ よかったら暇な時に読んでみてください
 ★☆☆☆☆ 人によっては得るところがあるかも?
 ☆☆☆☆☆ ここでは紹介しないことにします

at 19:08, 浪人, 本の旅〜世界各国

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