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ビーチサンダルの話

タイのバンコクは、バックパッカーにとっては東南アジア諸国への旅の入り口であると同時に、南アジアや他の地域への格安航空券を手に入れるための拠点でもあります。

仮に手ぶらでバンコクに行っても、旅に必要な道具は現地でだいたい揃えられるし、旅の情報や航空券・各国のビザも手に入れることができるので、とりあえず行き先も決めずに日本を出発してしまい、バンコクのカオサン通りに到着してからゆっくりと次の移動先を決めるという横着も可能です。

というわけで、私にとっても、旅の始まりがバンコクになるのはよくあることなのですが、バンコクに到着したその日のうちにとりあえず現地で買い揃えるモノとして、タイ製のビーチサンダル(ビーサン)があります。

私の場合、いつも旅の終わりにはビーチサンダルを処分します。旅先で毎日使っているため、すり減ってすっかり汚くなっているし、日本では使う機会もないので、日本の空港に着いた時点で捨ててしまうのです。そのため、旅に出るたびに現地で新しいビーチサンダルを購入することになるのですが、それが私にとっては、いつもの旅立ちの儀式みたいになっています。

ビーチサンダルといっても、ビーチリゾートで使うようなオシャレなものではなく、要は一番安いゴムゾーリのことで、カオサン通りの外れにある店などで、確か20〜30バーツも出せば買えるようなものです(今はもう少し高くなっているかもしれません)。

白い足形に青や緑などのゴムの鼻緒がついただけのもので、さすがに最近のバンコクでは、それで繁華街を歩くのには勇気がいります。安すぎて儲からないためか、カオサン通り周辺の店では年々店頭から消えつつあり、探し回ると店の奥にひっそりと置かれていたりします。

しかし、私も今まで旅先でいろいろなタイプのサンダルを使ってきましたが、バックパッカー・スタイルの旅では、その一番安いゴムゾーリが最も使い勝手がいいし、他の国のモノとくらべてみても、タイ製品がベストなのです。

もちろん、そのビーチサンダル一足だけで旅をするのではなく、日本から履いていった安いスニーカーと一緒に、TPOに応じて使い分けることになります。

飛行機・鉄道・バスなどによる長距離の移動時や、ちょっとしたトレッキング、足場の悪いところを歩く場合、郊外への観光や所用で3〜5キロ以上歩かなければならない場合はスニーカーを使います。一方で、宿の周辺をブラブラ散歩したり、近所の安食堂や屋台へ食事に出たり、ゲストハウスの共同シャワー室やトイレを使う時、あるいは部屋の中でのスリッパ代わりにビーチサンダルを使うのです。

長距離の移動時には、混雑の中で群衆をかき分けたり、荷物を背負ってダッシュしなければならなかったり、とんでもない場所を歩く羽目になったりするため、安全のためにも足元は「完全装備」にしておいた方がいいし、スニーカーを履いてしまえばその分荷物も軽くなります。また、長距離を歩く場合、長年の靴生活で足の皮がすっかり弱くなっている私にとってはゴムゾーリではきついので、靴があった方が便利です。

一方、ゲストハウスの周辺をウロウロするような時は、いちいち靴を履くのは暑苦しいし、面倒です。また、ゲストハウスの共同シャワーやトイレを使う場合は、床が汚い場合が多いので、ビーチサンダルがあると重宝します。この場合、踵の部分などにベルトがあるような「高級タイプ」だとかえってベルトがじゃまになって使い勝手が悪いし、一度濡れると水を吸って重くなり、なかなか乾きません。皮製のサンダルの場合は、そもそもこういう用途には使えないでしょう。

格安のビーチサンダルは、構造がシンプルで軽いので、汚れてもすぐに丸洗いできてすぐ乾くし、しかも移動するときも荷物になりません。いいことずくめです。

そして、先ほども書いたように、安いビーチサンダルはタイ製品がベストです。タイ製は(モノにもよると思いますが)鼻緒の部分のゴムがやわらかく、ゆとりがあって、長時間歩いてもなかなか「鼻緒ズレ」にならないし、足へのフィット感も抜群です。逆に、他国製の足に合わないゴムゾーリの場合などは、すぐに足の皮がむけてきたり、硬くて履き心地が悪かったりして悲惨な目に遭います。

旅先で毎日使うものなのに、ゴムゾーリに関しては、意外なことに安くていいモノがいつでも手に入るというわけにはいかないので、私の場合は、何はともあれ、バンコクに着いたらすぐにビーチサンダルを買いに走ることにしているのです。

しかし、その格安のゴムゾーリも、バンコクの街中では履いている人を見かけることが少なくなりました。タイ人も、近所を歩く程度ならまだ使っているのかも知れませんが、最近では、冷房の効いた店や格式のある場所にビーチサンダルで入るのはNGという雰囲気になりつつあるようです。

カオサン通りなど、「国際バックパッカー村」と化した地区では、国籍不明のどんな格好をしていても許されてしまうのですが、一旦その外に出ると、安物のゴムゾーリは異様に目立ちます。私も最近では、バンコク滞在中は、たとえ近所への外出でもスニーカーを履くようになりました。

安くて実用的で、旅にはいいことずくめの格安ゴムゾーリですが、履物の値段で人間のレベルを判断するような都会では、もうその活躍の場はないのかもしれません。どこでもビーチサンダルで過ごしたい「ビーサン派」は、もはやビーチか田舎に安住の地を求めるしかないようです……。

at 19:44, 浪人, 地上の旅〜東南アジア

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