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『癒しの旅―ピースフル・ウォリアー』

癒しの旅―ピースフル・ウォリアー
癒しの旅―ピースフル・ウォリアー
ダン ミルマン, Dan Millman, 上野 圭一

評価 ★★★★★ 座右の書として、何度も読み返したい本です

これはいわゆる「スピリチュアル系」の本です。スピリチュアル系の本は、読む人の性格や経験、読むタイミング等によって、本の評価が大きく変わってきます。

簡単に言えば、本と相性が良ければ実り多く感動的な読書体験になり、場合によっては人生の新しい道が開けてきますが、相性が悪いと途中で放り出したくなったり、二度と読みたくなくなるような嫌悪感に襲われたりするかもしれません。

この本を読んで、もしもつまらないと思ったり、肌に合わないと思ったら、無理に読み進めない方がいいと思います。相性が悪いのかもしれないし、読むタイミングが適切でないのかもしれません。そういう時は、いつかまた気が向いた時にもう一度読んでみてください。

実際には、すべての本について、多かれ少なかれ同じことが言えるのですが、この本を紹介するに当たっては、以上のことをあらかじめお断りしておきたいと思います。

1960年代、当時カリフォルニア大学の体操選手として脚光を浴びていた著者のミルマン氏は、ある日の深夜、ガソリンスタンドで働いている不思議な老人と出会います。その謎めいた老人に、ミルマン氏はソクラテスというあだ名をつけるのですが、老人の挑発的な言葉に反発を感じながらも、次第に彼に惹きつけられ、いつしか魂の戦士として生きるための指導を受けるようになります。

ソクラテスの言葉は、ユーモアを交えながらも辛辣で、読んでいると一つ一つが胸に突き刺さってきます。しかしそれも、思考のモヤモヤにさえぎられて、我々には見えなくなってしまっている別のリアリティに目を開かせるための方便であり、ソクラテスの挑発に耐え、訓練を重ねたミルマン氏は、数年の苦しい旅を経て、ついにソクラテスと同じ境地をかいま見ることになります。

この本を読んでいると、「ソクラテスとは何者か?」という疑問が頭をもたげてきます。「彼は実在の人物だったのか?」「私もこういう人物に会ってみたいが、どうすれば会えるのか?」などと、つい余計なことを考えてしまうのです。

著者も断っているように、この本は著者の実際の体験と、創作の部分をうまく組み合わせてあるそうです。著者の意図を考えるなら、ソクラテスが実在したかどうかや、この本の形式がノンフィクション、小説、あるいはファンタジーのいずれに当たるのかと詮索することにはあまり意味がないと思います。

それよりも、この本のねらいが、本当のリアリティに基づいた幸福な人生を送るためのレッスンにあるのだと理解した上で、ソクラテスの言葉に耳を傾け、読者自らのこころを観察し、そこから謙虚に学ぶことの方が大事なのでしょう。

また、ストーリーをテンポよく語る都合上、実際の「訓練」や「修行」の積み重ねの部分については省略されています。ミルマン氏がソクラテスに会うまでの体操の訓練の積み重ね、ソクラテスの指導による「戦士」の訓練の積み重ねが、これらのストーリーの背景にあることは忘れてはいけないと思います。

スピリチュアルな「旅」について知らなかった人に対しては、非常にいい入門書になると思います。また、すでに「旅」を始めた人にとっても、自分の旅を振り返り、あらためて自分を見つめ直すための良い指針になると思います。

なお、この本には続編の『聖なる旅―ピースフル・ウォリアー』があり、なぜかこちらの方だけ文庫にもなっています。『癒しの旅』が気に入ったら、合わせて読んでみてください。


本の評価基準

 以下の基準を目安に、私の主観で判断しています。

 ★★★★★ 座右の書として、何度も読み返したい本です
 ★★★★☆ 一度は読んでおきたい、素晴らしい本です
 ★★★☆☆ 読むだけの価値はあります
 ★★☆☆☆ よかったら暇な時に読んでみてください
 ★☆☆☆☆ 人によっては得るところがあるかも?
 ☆☆☆☆☆ ここでは紹介しないことにします

at 19:44, 浪人, 本の旅〜旅の物語

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