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『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか ― アウトサイダーの時代』

 

評価 ★★☆☆☆ よかったら暇な時に読んでみてください

現代の若い世代が職場で感じている閉塞感の原因は、すでに時代と経済状況に適合しなくなった年功序列制度にあるとした、城繁幸氏のベストセラー『若者はなぜ3年で辞めるのか? 』については、先日このブログでも紹介しました。

この本は、その続編にあたります。前作が、人事システムという切り口から見た日本社会の現状分析だとすれば、今回はその現状に立ち向かう若い世代を追った実践編ともいうべき内容になっています。

城氏は、「昭和的価値観」に従わずに生きるアウトサイダーとして、さまざまな若者の生き方を紹介します。年功序列というレールを自ら降り、転職や独立を果たした人、レールに乗り損ねたり、始めからレールに乗ることを選ばなかった人……。

彼らの置かれた状況や生き方はさまざまですが、この先彼らが、無事にこの浮世の激動を泳ぎ渡っていけるのか、先のことは分かりません。それに現在でも、彼らの存在は日本社会の中で、まだまだ少数派です。

しかし彼らは、新しい価値観と生き方を求めて、組織に頼らず、自らの足で歩き始めた人々であると言えます。

この本を読むのが就職活動前の学生なら、衝撃とともに、これから自分の進むべき道について、深く考えるきっかけと材料を与えられることになるだろうし、就職について安易な結論を出す前に、企業でのインターン制度などを積極的に活用し、会社の生の現場をもっと見てみたいという気持ちになるでしょう。

また、30代くらいまでの若手サラリーマンなら、会社の上司・先輩やマスメディアの言うことを鵜呑みにせず、冷静に情報を収集した上で、自分が現在置かれている状況と、自分の将来について改めて真剣に考え直してみたいと思うはずです。

ちなみに、この本には、これからの時代の新しい価値観、城氏の言う「平成的価値観」が、はっきりとした形で示されているわけではありません。それは、新しい価値観の大きなポイントが「多様性」にあり、それが多様な人生観、多様な生き方や働き方を許容するものだからということもあります。

そういう意味では、自分がこれから何をどうすればいいか、この本でマニュアル的な分かりやすい指針を示してもらおうと思っていると、あてが外れるでしょう。

私たちをとりまく世界の状況が激変している今、終身雇用のレールから降りることは大きな賭けですが、かといって、中高年以上の「逃げ切り世代」はともかく、若い世代にとっては、レールの上に残り続けるのにも大きなリスクが伴います。

結局、どの道を選ぶにせよ、私たちそれぞれが、何をしたいのか、どのように生きたいのかを常に自らに問い、主体性と覚悟をもって、自らの信じる道を進んでいくしかないのだと思います。


本の評価基準

 以下の基準を目安に、私の主観で判断しています。

 ★★★★★ 座右の書として、何度も読み返したい本です
 ★★★★☆ 一度は読んでおきたい、素晴らしい本です
 ★★★☆☆ 読むだけの価値はあります
 ★★☆☆☆ よかったら暇な時に読んでみてください
 ★☆☆☆☆ 人によっては得るところがあるかも?
 ☆☆☆☆☆ ここでは紹介しないことにします



JUGEMテーマ:読書

 

at 18:59, 浪人, 本の旅〜人間と社会

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