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地底の「結晶洞窟」

4月22日深夜のNHK 「ワンダー×ワンダー 探検!驚異の結晶洞窟」 (再放送)を見ました。

2000年、メキシコのナイカ鉱山の地中深くで偶然発見された「結晶洞窟」。近くに存在するマグマの影響で、洞窟内部の温度は常に40度を超え、うかつに入ればすぐに熱射病になってしまう危険な場所ですが、輝く巨大な結晶に埋め尽くされたその光景は、人類が初めて目にするものでもありました。

人間の背丈をはるかに超える巨大な結晶が剣のように林立する中を、特殊な冷却スーツに身を固めた探検隊がゆっくりと移動していく映像は、まるでSF映画です。たしかに、「ワンダー」を標榜する番組の初回にふさわしいネタだと思いました。

私はこのような洞窟が存在することを全く知らなかったので、とにかく驚いたし、久しぶりに面白い映像を見たという気がしました。

ただ、番組に関して個人的な好みを言うなら、スタジオに芸能人を集めてコメントさせるバラエティ形式よりも、「NHKスペシャル」のような、ナレーションだけで映像をじっくりと見せる形式の方がよかったのですが……。

それはともかく、私は鉱物に関しては全くの無知なので、最初に結晶を見たとき、それが水晶か、あるいは何か別の種類の宝石なのかと思ってしまったのですが、残念ながら、番組の中で、それが透明な石膏(セレナイト)であることが明かされます。

考えてみれば、この洞窟がこれまでそれほど有名にならなかったのも、あの巨大結晶が、カネになりそうもない、ただの石膏だったからなのかもしれません……。

それにしても、この洞窟の妖しい美しさは、洞窟マニアや鉱物マニアにはたまらないでしょう。一般の観光客には立ち入りのできない環境でもあるので、彼らにとっては、そこは天国みたいなあこがれの場所かもしれません。

しかし、その美しさも、人工の照明が当たっている瞬間だけ目に見えるに過ぎず、そこはふだん、地下深くに閉ざされた暗黒の空間であり、地上世界に適応した人間の命を蝕む熱気に満ちています。それは、どちらかといえば、美しい天上界のイメージよりは、東洋的な剣樹地獄のイメージに近いように思われます。

ところで、この鉱山はいずれ廃坑になるらしく、排水ポンプが停止すれば、この洞窟も再び水没してしまうことになるそうです。

何十万年にもわたって地底で繰り広げられてきた自然界の営みが、ほんのわずかの時間だけ人間にその秘密を見せ、やがてまた姿を消していくというのは、残念なことではあります。でもそれが、この世の出来事の自然な流れというものなのかもしれません。

ちなみに、今回の番組と同様の内容を、以下のサイトでも読むことができます。
NATIONAL GEOGRAPHIC 「潜入! 巨大結晶の洞窟」


JUGEMテーマ:今日見たテレビの話

at 18:43, 浪人, テレビの旅

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