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『2012年 目覚めよ地球人 ― いよいよ始まった人類大転換の時』

評価 ★☆☆☆☆ 人によっては得るところがあるかも?

この本は、アメリカで開発されたヘミシンクという音響技術を用いて変性意識状態に入り、「死後世界」も含めた意識のフロンティアを探索するという内容で話題となった、坂本政道氏の『死後体験』シリーズの続編です。

最近の作品の中で、坂本氏は、2012年に向けて非物質界の生命エネルギーが銀河系コアから地球生命系に大量に流れ込みつつあり、それは人が輪廻から解き放たれ、地球生命系から「卒業」するための絶好のチャンスなのだというメッセージを繰り返していますが、この本も、そのメッセージに沿った形で『死後体験』シリーズの内容をまとめ直した感じで、新しい情報はあまりありません。

ただ、坂本氏の今回の著作からは、妙な切迫感が感じられます。

坂本氏は、ヘミシンクを用いたセッションにおいて「銀河系全体を統括」するという高次元の知的存在に会ったことを明かし、今後の地球に起きる現象や彼自身の使命など、その存在から受け取った断片的なメッセージをそのまま公開しているのですが、そこでは、2010年以降、隕石落下などの天変地異が起こる(かもしれない)という話も飛び出すなど、内容が穏やかではありません。

まあ、天変地異の予言というテーマ自体は、いわゆるオカルトものの定番ではあるので、そういうジャンルの本に免疫のある人ならあまり驚きは感じないでしょう。

私が気になったのはむしろ、坂本氏がなぜそういうメッセージをそのまま受け入れ、著書で世の中に広く喧伝してしまうのかということです。

私の眼には、これまで坂本氏がヘミシンクという目新しい技術を武器に、広大な意識の世界を自由自在に航海し、また、実に興味深いコスモロジーも提示しているように見えていただけに、結局はそういう方向に行ってしまったのかと残念に思いました。

それにしても、高次元の知的存在を自称する「何か」からの情報を文字どおりに受け取るなら、人々を生きたまま地球生命系から「卒業」させるために、坂本氏がピラミッドから生命エネルギーを取り出して人類の意識レベルを高める方法を見出さないと、2010年から地球を大災害が襲う、つまり、坂本氏の働きに人類全体の運命が委ねられているということになります。

これではまるでハリウッド映画の展開です。坂本氏自身も本文中で「何かの映画みたい」と書いていますが……。

それに、時空すら超越した高次元の知的存在が多数関わっているはずなのに、2012年が目前に迫った今頃になって、なぜ急にこうバタバタとした、スピード・スリル・サスペンス的な展開になってしまうのかも疑問です。

とにかく読んでいると、もしかして彼は、日常のリアリティを超える体験を続けたことで精神的な危機に陥り、壮大な宇宙的メロドラマに巻き込まれてしまったのではないかと心配になってくるのです。

このあたりは、アマゾンのレビューでも厳しく指摘・批判されていることです。

たとえば「ジャスミン」さんは、これは「低級霊」にエゴをあやつられているのか、それとも著者の潜在意識のエゴの妄想なのかとコメントしているし、「ばるさみこ」さんも「肉体を持たない詐欺師」にだまされてはいないかと心配しています。

こうなってしまった一つの原因として、坂本氏が自らの変性意識状態での体験を、時間をおかずにそのままどんどん発表しているために、体験の質についてきちんと咀嚼・吟味することができていないということがあるのかもしれません。

もっとも、アマゾンのレビューで見た限りでは、このすぐ後に出版された『分裂する未来』で、坂本氏は、批判された点についてさっそく大幅な修正を加えているようです。ただ、彼がどのような軌道修正を行ったのか、マユにツバをつけつつも、新作の方を一応確認しておく必要はありそうです。

というわけで、トンデモ本と知りつつやっぱり続きを読んでしまうのは、結局のところ、私も「坂本ワールド」にすっかりハマってしまったということでしょうか……。


坂本政道著 『「臨死体験」を超える死後体験1』の紹介記事
坂本政道著 『「臨死体験」を超える死後体験 4 - 2012人類大転換』の紹介記事
坂本政道著 『分裂する未来 ― ダークサイドとの抗争』の紹介記事


本の評価基準

 以下の基準を目安に、私の主観で判断しています。

 ★★★★★ 座右の書として、何度も読み返したい本です
 ★★★★☆ 一度は読んでおきたい、素晴らしい本です
 ★★★☆☆ 読むだけの価値はあります
 ★★☆☆☆ よかったら暇な時に読んでみてください
 ★☆☆☆☆ 人によっては得るところがあるかも?
 ☆☆☆☆☆ ここでは紹介しないことにします



JUGEMテーマ:読書

at 19:08, 浪人, 本の旅〜魂の旅

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独善竜, 2009/10/07 11:27 PM

ご無沙汰しております。
坂本政道氏については、名前しか存じませんが、私は最近本山一博氏(本山博氏のご子息)のワークショップを受けてきました。
地味な内容ですが、信頼できると思いました。

浪人, 2009/10/08 7:36 PM

独善竜さん、コメントありがとうございました。

本山一博氏については、どんな活動をされているのか知らないのですが、本山博氏については、昔から有名な方だということもあって、本だけは少し読んだことがあります。

坂本氏の一連の本については、以前に『死後体験』シリーズをこのブログで紹介したことがあり、成り行き上、そのまま続きを読んでいるのですが、最近はいろんな宇宙人が登場したり、かなり「トンデモ」な予言が書かれていたりして、このままマジメに読み続けるべきか悩んでいます(笑)。

ただ、書かれていることがホントか嘘かさっぱり分からずモヤモヤしたり、もし本当だったらけっこうすごい宇宙観を提示しているのではと思い直したりと、いろいろ混乱する体験も含めて、そういうプロセスを一種の総合エンターテインメントとして楽しむことができれば、あのカスタネダ氏の「ドン・ファン」シリーズみたいに、これはこれで、とても面白い作品なのではないかという気がします。

さすがに、彼が主宰するセミナーに参加しようという気は、今のところありませんが……。










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