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RSSリーダーの「断捨離」

今年の夏、google リーダーのサービスが終了しました。それを知ったとき、RSSリーダーも、とうとう時代遅れになったのかと残念に思ったものですが、結局、リーダーから「卒業」することはできず、その後も別のサービスに乗り換えて、フィードの購読を続けています。

ただ、今後もRSSリーダーを使い続けるべきなのか、他の情報収集ツールに移行した方がいいのか、そんな問いが、いつも頭の片隅にひっかかっていました。



◆ 気がつけば中毒に

数年前、RSSリーダーを使い始めた当初は、どのくらい便利かを試す、ちょっとした実験のつもりでした。頻繁にチェックするサイトやブログを登録しておけば、たしかに時間の節約になるし、とりあえず気になったサイトをどんどん登録しておいて、それが面白そうか、ときどき様子を見ることもできます。

自分の興味のおもむくまま、情報収集の範囲を広げていくのは、ちょっと刺激的な散歩のルートを開拓するみたいで、なかなか楽しいものでした。そして、取捨選択を重ね、自分好みの情報源を少しずつ集めていった結果、いつの間にか、自分のためだけに最適化された、ひとつのメディアを手にしたような感覚が生まれてきたのです。

リーダーには、毎日膨大な数のフィードが追加されます。もちろん全てを読むのは不可能なので、見出しをざっと見て、ピンときた記事だけをチェックしておき、時間のあるときにそれらを読んでいくのですが、もともと興味のある分野の記事ばかりなので、ほとんどハズレがなく、時間の経つのも忘れて読みふけってしまいます。

しかし、リーダーが24時間休みなくフィードを拾ってくるので、読んでも読んでもきりがありません。記事の選別をちょっとでもサボると、読みたいものがフィードの山に埋もれてしまうし、どんどん増えていく未読記事の消化で精一杯で、過去の記事を読み返したりする余裕もほとんどありません。

気がつけば、自分の自由時間の大部分を、RSSリーダーからの情報収集ばかりに費やすようになっていました。他の活動に時間と注意力を割くことができないという意味では、かなり重いネット中毒です。今年始めたネット断食も、数か月でやらなくなってしまいました。
記事 「ネット断食」の試み

やっかいなのは、記事の山を読むこと自体は、けっして苦痛ではないということです。他のことに手が回らないのは問題だと感じてはいるのですが、記事そのものは自分の興味関心の強い分野から集めたものばかりなので、読めば満足感を覚えるし、だからこそ、もっと読みたいという気持ちになってしまうのです。

それに、数年かけて、RSSリーダーの中身を自分好みに「育成」してきただけに、リーダーへの愛着もひとしおです。

それだけに、ヤバイとは思いつつ、現状を変える行動になかなか踏み出せずにいました。



◆ 狭まる視野と、生活のパターン化

でも、やはり、そういう状態は健全ではないのでしょう。

お気に入りの情報ばかりに囲まれ、なじみの世界にどっぷり浸かっているのは、とても気楽だし、それなりの満足感も保証されていますが、そうした情報だけを浴び続け、それ以外のものに触れる機会を実質的にシャットアウトすれば、視野を狭めるだけでなく、生活そのものが淀んでいきます。

日常は、同じパターンの繰り返しにすぎなくなり、やがて、表面的な満足感とは裏腹に、心の奥底で、強烈な倦怠とフラストレーションを抱え込むことになってしまうのではないでしょうか。

また、RSSリーダーの効率性に慣れきって、自動的に与えられる情報で満足していると、自分がどんどん受け身になっていくような気がします。

最初は、ネットの世界を探索し、新しいことを知るためにリーダーを活用していたはずなのに、自分好みの情報源がある程度そろうと、そこから配信される記事だけで一通りの満足感が得られてしまうせいか、新しいテーマや情報源を探索したいという気持ちが薄れてきました。

この閉塞から抜け出すためには、やはり、自分にとってなじみのないものに、絶えず身をさらす必要があるのでしょう。

ネットの情報でも、おなじみのサイトやブログを回るだけでなく、気になった言葉や、興味をひかれたテーマをもっと深掘りし、関連する本を読んだり、自分なりに考えてみたりすることが必要だし、まずはそのための時間を確保する必要もあります。

もちろん、ネット世界をさまようだけでなく、五感を使って、リアル世界をゆっくり味わう時間も大切でしょう。



◆ 「断捨離」の試み

というわけで、まずはRSSリーダーに費やす膨大な時間を少しでも削るべく、登録した情報源の整理に取り組んでみたのですが、これは思った以上に辛いことでした。

リーダーに登録したサイトやブログのリストは、お気に入りの本だけを並べた本棚のようなものです。それは、今現在の自分の興味・関心のありか、つまり私自身の内面そのものを反映しているわけで、そこに切り込み、削っていくのは、自分にメスを入れるような苦しさがあります。

また、一部の情報源のフォローをやめれば、今後、そこからの大事な情報を取り逃がしてしまうのではないかという恐怖感もあります。

それでも、フィードの数自体を思い切って減らさなければ、利用時間も減らないわけで、そのためには涙をのむしかありません。

そこで、まずは比較的簡単なところから手をつけることにしました。

興味が薄れ、いつの間にか読まなくなって、ふだんは見出しを眺めるだけでスルーしている情報源や、念のために登録したみたけれど、結局は活用していないものを削除しました。

また、有名どころのサイトだから押さえておこう、とか、教養のためにいちおう読んでおこう、みたいな、半ば義務感で読んでいたもの、さらに、興味・関心の強い分野でも、内容がいまひとつ心に響かないサイトやブログも、思い切って登録解除。

そうやって、増えすぎた情報源の「断捨離」をしながら、自分は今、何にワクワクしているのか、もともと自分は何を探求したかったのかを改めて確認していきました。
ウィキペディア 「断捨離」

そして、ひととおり整理してみたら、逆に、非常に興味があるにもかかわらず、新しい情報源を探すところまで手が回らず、そのまま放置していたテーマもあることに気がつきました。

きっと、こういう作業をもっと頻繁におこなって、そのつど、自分のアンテナを張り直していく必要があるのでしょう。もちろん、ネットや活字の世界だけでなく、その外のリアル世界へも目を向ける必要があります。

さらに、もっと根本的なことをいうなら、今の私にとって、たぶん本当に必要なのは、自分を満足させてくれるような情報を外の世界に探し求めるよりも、今この瞬間の、自分の思考や感情や感覚に、丁寧に向き合うことなのだと思います。

自分の時間のほとんどを、外からかき集めた情報で埋め尽くし、他のことに手がまわらないフリをすることで、今の私は、自らの内面をしっかり見つめることから、逃げ続けているのかもしれません……。



ちょっと早いですが、2013年のブログ更新は、これで最後になると思います。

今年一年、どうもありがとうございました。

来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

それでは、皆様、よいお年を……。



JUGEMテーマ:インターネット

at 18:28, 浪人, ネットの旅

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