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『ゲド戦記』

ゲド戦記 1 影との戦い
ゲド戦記 1 影との戦い
アーシュラ・K. ル・グウィン, 清水 真砂子

 

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評価 ★★★★★ 座右の書として、何度も読み返したい本です

この作品は『指輪物語』『ナルニア国ものがたり』と並ぶ、世界三大ファンタジーの一つとされており(ウィキペディアによる)、ご存知の方も多いと思います。

しかも今年の夏に、スタジオジブリ制作のアニメ映画として公開されることになり、数年のうちに世界三大ファンタジーが全て映画化されるという、すごいことになりました。

今さらそんな大作を紹介するのも、という感じですが、私個人としての思い入れもある本なので、取り上げさせていただきます。

私がこの本に出会ったのは中学生の頃です。当時非常に尊敬していた宮崎駿監督の愛読書だというのをどこかで知り、学校の図書館で借りて読みました。

第1巻の「影との戦い」は一気に読了したのですが、第2巻の前半で止まってしまいました。当時は自覚していなかったのですが、たぶん先を読むのが怖くなったのではないかと思います。まだ、この本を読む機が熟していなかったのでしょう。

今にして思えば、テーマの重厚さはもちろん、『ゲド戦記』全体を流れる内面的な緊張感というか、読んだ内容がすべて自分の内面の現実として跳ね返ってくるような怖さがあって、子どもの心には荷が重かったのでしょう。

最近になって新たに5巻目が出たことを知り、何か非常に気になって、全部読んでみました。

夢中で読んで、そのリアリティに圧倒されました。この作品は、ふだんは人間の心の奥深くにしまい込まれている何かを象徴的に表現していて、その何かに光をあてて活性化させることで、読者の心を深いところから揺さぶる力があるように思います。

心の深いところに作用しているので、ニュースや日常生活で慣れ親しんだ現実以上に、物語の世界が、パワフルで、よりリアルに感じられるのです。こういう感覚は、むしろ日常生活に十分埋没した大人だからこそ感じられるものなのだと思います。

著者は、この内面的なリアリティを表現する手段として、ファンタジーという形式をとったと思うのですが、その結果児童書の扱いをされ、子供向けの夢物語のように誤解されているかもしれません。私はむしろ、これは大人になってから読むべき本だと思います。

アニメ映画では、第3巻のエピソードが中心になるようです。この機会に、ゲドの生い立ちと若き日の冒険が語られる、第1巻から読んでみることをおすすめします。



本の評価基準

 以下の基準を目安に、私の主観で判断しています。

 ★★★★★ 座右の書として、何度も読み返したい本です
 ★★★★☆ 一度は読んでおきたい、素晴らしい本です
 ★★★☆☆ 読むだけの価値はあります
 ★★☆☆☆ よかったら暇な時に読んでみてください
 ★☆☆☆☆ 人によっては得るところがあるかも?
 ☆☆☆☆☆ ここでは紹介しないことにします

at 20:25, 浪人, 本の旅〜旅の物語

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