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2013.05.20 Monday
迷子ゲームと旅の感覚
先日、グーグルのストリートビューを使った、「GeoGuessr」というゲームがあるのを知りました。
GeoGuessr
ランダムに表示された世界各地の画像を見て、それが地球上のどこかを当てる、シンプルなゲームです。推定した場所が、実際の場所に近ければ近いほど高得点がもらえる仕組みです。
もちろん無料で、何回でも試せるので、見た瞬間のヒラメキだけで当ててもいいし、ストリートビューの中をあちこち移動してみて、写真に映りこんだ道路標識や自動車、通行人の服装、店の看板や建物など、ヒントになりそうなものを探しつつ、自分なりに推理を働かせてみるのも楽しいと思います。
ただし、実際にやってみると分かりますが、場所はあくまでランダムに選ばれるので、有名な観光地とか、めずらしい風景が出てくることはめったにありません。
むしろ、プレイヤーは、何の特徴もないような田舎道に放り出されることが多く、前を見ても後ろを振り返っても、無人の道路が延々と続いているだけで、道路標識さえ見当たらず、途方に暮れることもあります。
ゲームに時間の制約はないので、そんなときは、めぼしい情報が得られるまで、ずっと探索を続けてもいいのですが、いつ現れるとも知れないヒントを求め、ひたすらクリックで進み続けるには忍耐が必要です。人によっては、地味で退屈なゲームだと感じるかもしれません。
しかし、逆にそういうストレスがあるからこそ、ゲームらしいとも言えます。簡単にクリアできてしまうゲームにはやりがいが感じられないでしょう。
別の言い方をすれば、このゲームは、ストリートビューの欠点や退屈なところを、うまく逆手にとって、それをゲームの面白みに変えているのかもしれません。
ストリートビューは、クリック移動がとにかくまだるっこしいし、いくら360度見渡せるといっても、すべてが静止画でできた、音もなく匂いもしない世界は、どこか味気なく感じられます。
何か調べたいことがあるならともかく、特に目的もなく、散歩でもするような気分で見ていても、すぐに飽きてしまうのではないでしょうか。少なくとも、私の場合はそうで、世界各地の風景が簡単に見られるにもかかわらず、これまでほとんど利用したことがありませんでした。
しかし、このゲームのように、今、自分が見ている場所を当てる、というシンプルな目的が与えられるだけで、ストリートビューは謎の世界の探索になり、面倒な移動には意味が生まれ、ひたすら地味な風景も、むしろ、ゲームを面白くしてくれるように感じられるのです。
そして、旅の好きな人なら、このゲームを繰り返し、世界各地の地味な風景をしばらく見続けているうちに、列車やバスに揺られながら、窓の外に流れる光景をずっと眺めているときに感じる、あの何ともいえない感覚を思い出すことでしょう。
以前に、このブログで、車窓の景色を眺め続けるという行為には、たんなる移動中の暇つぶしというだけでなく、人を日常の思考回路から解放し、意識を別のモードに切り替え、旅人自身の心の奥に触れさせる、ある種の儀式のような側面もあるのではないかと書いたことがありますが、このゲームに没頭することにも、そうした「儀式」に似たところがあるような気がします。
記事 「旅の名言 「ひとりバスに乗り……」」
もちろん、実際に異国を旅する楽しさにははるかに及びませんが……。
JUGEMテーマ:インターネット
ランダムに表示された世界各地の画像を見て、それが地球上のどこかを当てる、シンプルなゲームです。推定した場所が、実際の場所に近ければ近いほど高得点がもらえる仕組みです。
もちろん無料で、何回でも試せるので、見た瞬間のヒラメキだけで当ててもいいし、ストリートビューの中をあちこち移動してみて、写真に映りこんだ道路標識や自動車、通行人の服装、店の看板や建物など、ヒントになりそうなものを探しつつ、自分なりに推理を働かせてみるのも楽しいと思います。
ただし、実際にやってみると分かりますが、場所はあくまでランダムに選ばれるので、有名な観光地とか、めずらしい風景が出てくることはめったにありません。
むしろ、プレイヤーは、何の特徴もないような田舎道に放り出されることが多く、前を見ても後ろを振り返っても、無人の道路が延々と続いているだけで、道路標識さえ見当たらず、途方に暮れることもあります。
ゲームに時間の制約はないので、そんなときは、めぼしい情報が得られるまで、ずっと探索を続けてもいいのですが、いつ現れるとも知れないヒントを求め、ひたすらクリックで進み続けるには忍耐が必要です。人によっては、地味で退屈なゲームだと感じるかもしれません。
しかし、逆にそういうストレスがあるからこそ、ゲームらしいとも言えます。簡単にクリアできてしまうゲームにはやりがいが感じられないでしょう。
別の言い方をすれば、このゲームは、ストリートビューの欠点や退屈なところを、うまく逆手にとって、それをゲームの面白みに変えているのかもしれません。
ストリートビューは、クリック移動がとにかくまだるっこしいし、いくら360度見渡せるといっても、すべてが静止画でできた、音もなく匂いもしない世界は、どこか味気なく感じられます。
何か調べたいことがあるならともかく、特に目的もなく、散歩でもするような気分で見ていても、すぐに飽きてしまうのではないでしょうか。少なくとも、私の場合はそうで、世界各地の風景が簡単に見られるにもかかわらず、これまでほとんど利用したことがありませんでした。
しかし、このゲームのように、今、自分が見ている場所を当てる、というシンプルな目的が与えられるだけで、ストリートビューは謎の世界の探索になり、面倒な移動には意味が生まれ、ひたすら地味な風景も、むしろ、ゲームを面白くしてくれるように感じられるのです。
そして、旅の好きな人なら、このゲームを繰り返し、世界各地の地味な風景をしばらく見続けているうちに、列車やバスに揺られながら、窓の外に流れる光景をずっと眺めているときに感じる、あの何ともいえない感覚を思い出すことでしょう。
以前に、このブログで、車窓の景色を眺め続けるという行為には、たんなる移動中の暇つぶしというだけでなく、人を日常の思考回路から解放し、意識を別のモードに切り替え、旅人自身の心の奥に触れさせる、ある種の儀式のような側面もあるのではないかと書いたことがありますが、このゲームに没頭することにも、そうした「儀式」に似たところがあるような気がします。
記事 「旅の名言 「ひとりバスに乗り……」」
もちろん、実際に異国を旅する楽しさにははるかに及びませんが……。
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