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2014.06.20 Friday
サービスのダウンで改めて自覚するネット依存
先日、RSSリーダーの feedly が、サイバー攻撃を受けて長時間ダウンしました。データ保存サービスの Evernote も、同様の攻撃に遭っていたようです。
INTERNET Watch 【feedlyとEvernote、脅迫的DDoS攻撃から復旧、金銭要求に屈せず】
どちらも毎日使っているのですが、feedly は通常の状態に戻るまでに2日近くかかり、ネット中毒者としては、さすがに待ちくたびれました。といっても、その間、ずっと放置していた別のRSSリーダーを復活させてしのいだので、その作業に若干の時間を費やしたり、使用感の違いにストレスを感じた以外に、実質的な被害はほとんどありませんでしたが……。
むしろ、この事件の一番の被害者は、サービスの運営側でしょう。カネ目当ての攻撃に遭い、これまで通りのサービスを続けるために、不眠不休で奮闘しただろう担当者の方々には、本当に頭が下がります。
それにしても、先月には、このjugemブログもサイバー攻撃を受けており、自分の身の周りで、こう立て続けに事件が起きると、いろいろと考えずにはいられません。
どのサービスも、数年前までは存在しなかったのに、それらはいつの間にか、私にとって、日常生活を送るために、なくてはならないツールになっています。
情報収集をしたり、集めた情報を保存・整理したり、文章を書いたりといった行為自体は、誰もが昔からずっとやってきたことですが、ここ20年でネット世界が爆発的に成長するのに伴って、私たちが日々触れる情報の量も激増しつつあり、かつてのようなアナログなやり方では、とても処理しきれなくなりました。
例えば、ネット上の記事を、一日に何十、何百とチェックしようとすれば、RSSリーダーのような効率化ツールがなければやっていけないし、そうやって集めた情報も、頭で記憶するには膨大すぎて、外部の記憶装置の助けを借りないと、そのまま消えていって、二度と引き出せなくなってしまうでしょう。
もちろん、目の前に大量の情報があるからといって、そこにどっぷりと浸かる義務があるわけではありません。実際、そうした情報とは無縁に、昔ながらのゆったりとした生活を送っている人もいれば、接する情報の質と量を自らコントロールし、情報処理ツールに頼らなくても、うまくやっていける人もいるのだろうと思います。
ただ、私の場合は、見たい知りたいという欲望に逆らうことができず、さまざまなツールの助けを借りながら、ほとんど自分の限界に近い量の情報を、毎日浴び続けています。
だから、今回のようなトラブルが起きて、いきなり身の周りの情報の流れが断ち切られてしまうと、何ともいえない居心地の悪さを感じるだけでなく、いつもの生活パターンを一刻も早く取り戻すため、何か自分にできることはないかと、ジタバタ悪あがきをしてしまいます。
そして、そうした自分の哀れな姿を見て、日頃、自分がネット上のサービスに、いかに依存しているかに気づかされるのです。
しかも、悲しいのは、そうした事態に対して、結局のところ、自分にできることはわずかで、トラブルに遭っていない似たようなサービスを探し求め、当分の間、「緊急避難」するくらいしかないということです。
トラブルの原因をネットで調べ、何者かが引き起こしたサイバー攻撃が原因だと分かったところで、犯人はネットの向こうの見えない存在のままで、こちらの不満や苛立ちをぶつけようにも、そのはけ口がありません。
また、サービス運営者の苦労に同情し、何か力になりたいと思っても、こちらにはそれだけの技術力もなければ、ネット上の「戦い」に加勢する手段もなく、ただ、サービスが復旧するのを黙って待つしかないのです。
ネットが普及する以前なら、情報の処理はほとんどが手作業で、地球上のどこかから突然邪魔が入ることもなければ、それによって作業が完全に中断することもありませんでした。かりに何か問題が起きても、手作業ゆえに、素人なりに工夫して対処する余地がありました。
今は、効率化のために、そうした作業の大部分を、ネット上のインフラに完全に頼ってしまっています。
つまり、今の自分の日常は、地球上のどこか別の場所で働く優秀な人々が与えてくれる、恩恵のようなサービスによって成り立っている部分が大きいのですが、それは、悪意の攻撃を含めた何らかのトラブルがあれば崩れてしまいかねない、とても脆いものであり、しかも、その仕組みのほとんどが、私にとってはブラックボックスなので、いつもの日常が失われ、不安や苛立ちを覚えても、自分にできることはほとんどないという、とても無力な状態におかれてしまうのです。
もっとも、サービスの運営側は、そうした事態が簡単に起きないよう、システムをより強固なものに改善していくだろうし、これから起きる似たようなトラブルも、次々に克服していくのだろうと思います。
そして、これまでになかったような、新奇で、便利で、快適なサービスを私たちに提案し、さらに大量の情報を摂取する生活スタイルが、未来の新しいスタンダードになっていくのでしょう。
しかしそれは、私たちの日常生活が、そうしたツールにさらに依存し、一人ひとりの人間が、さらに受け身で無力な存在になっていく道でもあるのかもしれません。
それが薄々分かっていながら、でも、面白さ、便利さ、快適さという誘惑に抗うのは、とても難しいことです。
今後は、自分が接する情報の質と量をコントロールすることが、ますます重要になっていくのでしょうが、現時点で、それが全くできていない私には、より厳しい未来が待っているのかもしれません……。
JUGEMテーマ:インターネット
INTERNET Watch 【feedlyとEvernote、脅迫的DDoS攻撃から復旧、金銭要求に屈せず】
どちらも毎日使っているのですが、feedly は通常の状態に戻るまでに2日近くかかり、ネット中毒者としては、さすがに待ちくたびれました。といっても、その間、ずっと放置していた別のRSSリーダーを復活させてしのいだので、その作業に若干の時間を費やしたり、使用感の違いにストレスを感じた以外に、実質的な被害はほとんどありませんでしたが……。
むしろ、この事件の一番の被害者は、サービスの運営側でしょう。カネ目当ての攻撃に遭い、これまで通りのサービスを続けるために、不眠不休で奮闘しただろう担当者の方々には、本当に頭が下がります。
それにしても、先月には、このjugemブログもサイバー攻撃を受けており、自分の身の周りで、こう立て続けに事件が起きると、いろいろと考えずにはいられません。
どのサービスも、数年前までは存在しなかったのに、それらはいつの間にか、私にとって、日常生活を送るために、なくてはならないツールになっています。
情報収集をしたり、集めた情報を保存・整理したり、文章を書いたりといった行為自体は、誰もが昔からずっとやってきたことですが、ここ20年でネット世界が爆発的に成長するのに伴って、私たちが日々触れる情報の量も激増しつつあり、かつてのようなアナログなやり方では、とても処理しきれなくなりました。
例えば、ネット上の記事を、一日に何十、何百とチェックしようとすれば、RSSリーダーのような効率化ツールがなければやっていけないし、そうやって集めた情報も、頭で記憶するには膨大すぎて、外部の記憶装置の助けを借りないと、そのまま消えていって、二度と引き出せなくなってしまうでしょう。
もちろん、目の前に大量の情報があるからといって、そこにどっぷりと浸かる義務があるわけではありません。実際、そうした情報とは無縁に、昔ながらのゆったりとした生活を送っている人もいれば、接する情報の質と量を自らコントロールし、情報処理ツールに頼らなくても、うまくやっていける人もいるのだろうと思います。
ただ、私の場合は、見たい知りたいという欲望に逆らうことができず、さまざまなツールの助けを借りながら、ほとんど自分の限界に近い量の情報を、毎日浴び続けています。
だから、今回のようなトラブルが起きて、いきなり身の周りの情報の流れが断ち切られてしまうと、何ともいえない居心地の悪さを感じるだけでなく、いつもの生活パターンを一刻も早く取り戻すため、何か自分にできることはないかと、ジタバタ悪あがきをしてしまいます。
そして、そうした自分の哀れな姿を見て、日頃、自分がネット上のサービスに、いかに依存しているかに気づかされるのです。
しかも、悲しいのは、そうした事態に対して、結局のところ、自分にできることはわずかで、トラブルに遭っていない似たようなサービスを探し求め、当分の間、「緊急避難」するくらいしかないということです。
トラブルの原因をネットで調べ、何者かが引き起こしたサイバー攻撃が原因だと分かったところで、犯人はネットの向こうの見えない存在のままで、こちらの不満や苛立ちをぶつけようにも、そのはけ口がありません。
また、サービス運営者の苦労に同情し、何か力になりたいと思っても、こちらにはそれだけの技術力もなければ、ネット上の「戦い」に加勢する手段もなく、ただ、サービスが復旧するのを黙って待つしかないのです。
ネットが普及する以前なら、情報の処理はほとんどが手作業で、地球上のどこかから突然邪魔が入ることもなければ、それによって作業が完全に中断することもありませんでした。かりに何か問題が起きても、手作業ゆえに、素人なりに工夫して対処する余地がありました。
今は、効率化のために、そうした作業の大部分を、ネット上のインフラに完全に頼ってしまっています。
つまり、今の自分の日常は、地球上のどこか別の場所で働く優秀な人々が与えてくれる、恩恵のようなサービスによって成り立っている部分が大きいのですが、それは、悪意の攻撃を含めた何らかのトラブルがあれば崩れてしまいかねない、とても脆いものであり、しかも、その仕組みのほとんどが、私にとってはブラックボックスなので、いつもの日常が失われ、不安や苛立ちを覚えても、自分にできることはほとんどないという、とても無力な状態におかれてしまうのです。
もっとも、サービスの運営側は、そうした事態が簡単に起きないよう、システムをより強固なものに改善していくだろうし、これから起きる似たようなトラブルも、次々に克服していくのだろうと思います。
そして、これまでになかったような、新奇で、便利で、快適なサービスを私たちに提案し、さらに大量の情報を摂取する生活スタイルが、未来の新しいスタンダードになっていくのでしょう。
しかしそれは、私たちの日常生活が、そうしたツールにさらに依存し、一人ひとりの人間が、さらに受け身で無力な存在になっていく道でもあるのかもしれません。
それが薄々分かっていながら、でも、面白さ、便利さ、快適さという誘惑に抗うのは、とても難しいことです。
今後は、自分が接する情報の質と量をコントロールすることが、ますます重要になっていくのでしょうが、現時点で、それが全くできていない私には、より厳しい未来が待っているのかもしれません……。
JUGEMテーマ:インターネット
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