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BS熱中夜話「一人旅」

11月2日深夜の、NHK「BS熱中夜話」(再放送)を見ました。

今回のテーマは「一人旅(前編)」ということで、世界各地を旅したバックパッカーが一堂に会し、印象深い旅のエピソードなど、旅の体験を語り合うという趣向でした。

あの猿岩石の有吉弘行氏、自転車で世界を一周した『行かずに死ねるか!』の石田ゆうすけ氏、『インドなんて二度と行くか!ボケ!! …でもまた行きたいかも』のさくら剛氏を始め、かなり面白いメンバーが集まっていたと思います。

しかし、45分に満たない番組の枠の中で、何十人もの旅人がひとり旅の魅力を語るというのは、もともと無理な話です。どこへ行ったかとか、旅の面白いエピソードというのは、旅人同士の会話なら最初の名刺交換みたいなもので、本当はそこから先が面白いのですが、番組ではその名刺交換までで時間切れになってしまった感じです。

石田氏やさくら氏も、語るに足るものをいくらでも持っているはずですが、時間に追われるようにちょっと話をしただけでした。

ちなみに、番組の流れとしては、ひととおり旅のエピソードが披露されたあと、インドの話題で盛り上がり、最後は一人旅の初心者向けの場所として、バンコクのカオサン通りなどを紹介して終了という、バックパッカーならおなじみのパターンでした。

海外への自由な一人旅はとても面白いのですが、現代人の旅の主流とは決して言えないし、世間的にはマニアックな趣味の一つに過ぎないのかもしれません。そう考えると、テレビで取り上げる内容としては、まあ、このくらいまでが精一杯なのかもしれませんが、もっとゆっくりと一人ひとりの話を聞きたかったな、という気がしました。

視聴率とかテレビ局側の事情はいっさい無視して、単なる個人的な願望を言わせてもらうなら、半日か、少なくとも3〜4時間くらいの枠を用意してもらって、出演者もスタジオのヒナ壇みたいなところではなく、まったりできるカフェみたいなところにみんなで陣取って、番組としてのまとまりとか時間を気にせず、好き勝手に旅の話に花を咲かせるような形式にすれば、もっと伸び伸びとした楽しい話が聞けたかもしれないと思います。

もっとも、そういうことは、わざわざテレビで見るまでもなく、旅先のカフェや安宿のロビーなど、バックパッカーのたまり場では毎日のように行われているわけですが……。


JUGEMテーマ:今日見たテレビの話 

at 18:38, 浪人, テレビの旅

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インドの日本人僧

8月13日未明のフジテレビ『NONFIX 男一代菩薩道2 〜佐々井秀嶺 44年ぶりの帰郷〜』を見ました。

インドに40年以上も滞在し、インドにおける仏教の復興と不可触民の解放に人生を捧げてきた日本人僧、佐々井秀嶺師の姿を追ったドキュメンタリーの第二弾です。
ウィキペディア 「佐々井秀嶺」

数年前に、佐々井師のインドでの活動を紹介する『男一代菩薩道』の第一弾をたまたま見る機会があったのですが、今回も夜更かしをしてボンヤリとチャンネルを回しているときに、偶然この番組にたどりつきました。

番組では、44年ぶりの帰国を果たし、自身の故郷をはじめ、日本各地を精力的に訪ねる佐々井師の旅に2か月間密着し、今の日本に彼が何を感じ、日本人に対してどんなメッセージを発しているかを伝えようとしています。

といっても、テレビ番組の性質上、私たちは、彼の長い旅の中の断片的なシーンや、講演でのメッセージのごく一部を見ることができるだけです。それでも、そのわずかな映像を見るだけで、佐々井師がエネルギッシュでかなりアクの強い人物であることが分かります。

実をいうと、私は個人的にはこういうタイプのお坊さんは苦手というか、あまり好きではありません。私に限らず、彼の言動を見て、なにやら怪しげな坊さんだと感じる人も多いのではないでしょうか。大変失礼ながら、佐々井師には「怪僧」という形容が似合うように思います。

それでも、これまでのインド仏教復興への多大な貢献や、現実に数え切れないほどのインドの貧しい人々を精神的に救済してきたという佐々井師の偉大な実績は、誰もが認めざるを得ません。

むしろ、最近まで彼の活動が日本でほとんど伝えられてこなかったのが不思議に思えるほどです。

たしかに、日本製品の購買層でもないインドの貧しい民衆のことは、多くの日本人にとって直接の関心事にはならないのかもしれないし、ましてや宗教がらみの話題となると、今の新聞やテレビではどうしても敬遠されがちなのかもしれませんが……。

ただ、番組を見ていて、佐々井師の語る言葉以上に、彼の型破りで迫力のある存在と、歩んできた人生そのものが、仏教界の関係者だけでなく、表面的には宗教と無縁の生活を送っている多くの日本人にも、何か、内省を迫るものがあるように思えました。

戦後の高度成長のさなかに日本を飛び出し、インドの貧しい人々を救うという途方もないビジョンを本気で抱いて、体当たりの人生を歩んできた彼の生き方は、同じ日本に生まれた同世代のほとんどが選ばなかった、きわめてユニークなものです。

しかし、現実に彼のたどってきた道のりは、人間、その気になればこんな生き方もできるのだ、こんなに波瀾万丈でスケールの大きな人生もあるのだということの実証であって、それは同時に、日本で豊かさを追求し続けてきた私たちの選択はどうだったのか、今までの人生は本当にこれでよかったのか、あるいは若い人なら、このままの生活でいいのかという、ちょっとシリアスでほろ苦い問いを私たちに突きつけてくるのではないでしょうか。

私が佐々井師を苦手に思うのは、もしかするとそのせいなのかもしれません……。

もちろん私には、日本人の途方もない努力が築きあげた現在の豊かさを否定することはできないし、また、彼のように華々しい成果が知られていなくても、同じような志を抱いた多くの人がこれまで世界各地で活動してきたことも忘れてはならないと思います。

この番組を見て、佐々井師の生い立ちやインドでの活動について、もう少し詳しく調べてみたくなりました。


JUGEMテーマ:今日見たテレビの話

at 18:58, 浪人, テレビの旅

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地底の「結晶洞窟」

4月22日深夜のNHK 「ワンダー×ワンダー 探検!驚異の結晶洞窟」 (再放送)を見ました。

2000年、メキシコのナイカ鉱山の地中深くで偶然発見された「結晶洞窟」。近くに存在するマグマの影響で、洞窟内部の温度は常に40度を超え、うかつに入ればすぐに熱射病になってしまう危険な場所ですが、輝く巨大な結晶に埋め尽くされたその光景は、人類が初めて目にするものでもありました。

人間の背丈をはるかに超える巨大な結晶が剣のように林立する中を、特殊な冷却スーツに身を固めた探検隊がゆっくりと移動していく映像は、まるでSF映画です。たしかに、「ワンダー」を標榜する番組の初回にふさわしいネタだと思いました。

私はこのような洞窟が存在することを全く知らなかったので、とにかく驚いたし、久しぶりに面白い映像を見たという気がしました。

ただ、番組に関して個人的な好みを言うなら、スタジオに芸能人を集めてコメントさせるバラエティ形式よりも、「NHKスペシャル」のような、ナレーションだけで映像をじっくりと見せる形式の方がよかったのですが……。

それはともかく、私は鉱物に関しては全くの無知なので、最初に結晶を見たとき、それが水晶か、あるいは何か別の種類の宝石なのかと思ってしまったのですが、残念ながら、番組の中で、それが透明な石膏(セレナイト)であることが明かされます。

考えてみれば、この洞窟がこれまでそれほど有名にならなかったのも、あの巨大結晶が、カネになりそうもない、ただの石膏だったからなのかもしれません……。

それにしても、この洞窟の妖しい美しさは、洞窟マニアや鉱物マニアにはたまらないでしょう。一般の観光客には立ち入りのできない環境でもあるので、彼らにとっては、そこは天国みたいなあこがれの場所かもしれません。

しかし、その美しさも、人工の照明が当たっている瞬間だけ目に見えるに過ぎず、そこはふだん、地下深くに閉ざされた暗黒の空間であり、地上世界に適応した人間の命を蝕む熱気に満ちています。それは、どちらかといえば、美しい天上界のイメージよりは、東洋的な剣樹地獄のイメージに近いように思われます。

ところで、この鉱山はいずれ廃坑になるらしく、排水ポンプが停止すれば、この洞窟も再び水没してしまうことになるそうです。

何十万年にもわたって地底で繰り広げられてきた自然界の営みが、ほんのわずかの時間だけ人間にその秘密を見せ、やがてまた姿を消していくというのは、残念なことではあります。でもそれが、この世の出来事の自然な流れというものなのかもしれません。

ちなみに、今回の番組と同様の内容を、以下のサイトでも読むことができます。
NATIONAL GEOGRAPHIC 「潜入! 巨大結晶の洞窟」


JUGEMテーマ:今日見たテレビの話

at 18:43, 浪人, テレビの旅

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